2024年 10月6日 (日曜日)

第3回「Reライフ文学賞」 最優秀賞は座間耀永さん『父の航海』

公開日:

 小説・ノンフィクションの投稿コンテスト「Reライフ文学賞」の第3回受賞作品が3月4日に発表された。長編部門で最も優れた作品に贈られる最優秀賞は座間耀永さんの『父の航海』、朝日新聞「Reライフ読者会議」の選考委員が選ぶ「Reライフ読者賞」は手塚幸さんの『家族食堂』に決まった。短編部門は計29作品が入選となった。

 「Reライフ文学賞」は「家族のかたち ~第二の人生の物語~」をテーマに、人生後半に巻き起こる「家族」の物語を募集。第3回は全2019件の応募があった。主催は文芸社、共催は朝日新聞Reライフプロジェクト。

 最優秀賞の『父の航海』は、がんと闘う父と、それを記録する娘の物語。特別選考委員を務めた内館牧子さん(写真)からは「これほどのものを17歳が書いた。何より瞠目したのは家族を襲ったできごとに対し、自身の揺ればかりではなく、登場するすべての人々のそれを捉えているということだ。この感受性と表現力は天性のものだろう。恐ろしくも楽しみな逸材が出た」とコメントが送られた。

 「Reライフ読者賞」の『家族食堂』は、被災した料理店が子ども食堂での交流を通して再生していく作品となっている。

 最優秀賞は文芸社からの書籍化が内定している。また、Reライフ読者賞はReライフプロジェクトのサイト「Reライフ.net」で連載予定。

第4回も内館牧子さんが特別選考委員に

 また、第4回の実施も決定しました。特別選考委員に引き続き作家の内館牧子さんが務める。6月5日から「Reライフプロジェクト」の特設ページまたは文芸社特設サイトから受け付けを開始する予定。

コメント

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

CAPTCHA


人気記事

電撃文庫『狼と香辛料』 原作小説&コミカライズ、描き下ろし新カバーで再登場、4月からアニメ放送スタート

 株式会社KADOKAWAの電撃文庫から刊行している『狼と香辛料』(著:支倉凍砂 イラスト:文倉十)の再アニメ化を記念し、文倉十による描き下ろしイラストを含む新カバー版を3月下旬から全国書店で発売す...

【次にくるライトノベル大賞2023】文庫1位『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』、単行本1位『TS衛生兵さんの戦場日記』に決定

 KADOKAWAが運営するライトノベル・新文芸のレコメンドサイト「キミラノ」は2月25日、「次にくるライトノベル大賞2023」の受賞作発表会を開催し、ノミネート総数148作品の中から大賞受賞作を発...

トップカバーアワード 大賞は「King&Prince」永瀬廉さん、2023年で最も多く雑誌の表紙を飾る

 トップカバーアワード実行委員会は、雑誌の日(3月4日)を記念して、「トップカバーアワード」を発表した。大賞に永瀬廉さん(King&Prince)、グループ部門賞にSnowMan、コミック部...

「薬屋のひとりごと」×JR東海「推し旅」 『薬屋、奈良のたび』が3月4日からスタート

 ベストセラー『薬屋のひとりごと』とJR東海「推し旅」のコラボ企画『薬屋、奈良のたび』が3月4日から始まった。奈良を舞台にした謎解き企画やガイドブック、グッズなど、特別な体験を多数展開。古都・奈良で...