小説・ノンフィクションの投稿コンテスト「Reライフ文学賞」の第3回受賞作品が3月4日に発表された。長編部門で最も優れた作品に贈られる最優秀賞は座間耀永さんの『父の航海』、朝日新聞「Reライフ読者会議」の選考委員が選ぶ「Reライフ読者賞」は手塚幸さんの『家族食堂』に決まった。短編部門は計29作品が入選となった。
「Reライフ文学賞」は「家族のかたち ~第二の人生の物語~」をテーマに、人生後半に巻き起こる「家族」の物語を募集。第3回は全2019件の応募があった。主催は文芸社、共催は朝日新聞Reライフプロジェクト。
最優秀賞の『父の航海』は、がんと闘う父と、それを記録する娘の物語。特別選考委員を務めた内館牧子さん(写真)からは「これほどのものを17歳が書いた。何より瞠目したのは家族を襲ったできごとに対し、自身の揺ればかりではなく、登場するすべての人々のそれを捉えているということだ。この感受性と表現力は天性のものだろう。恐ろしくも楽しみな逸材が出た」とコメントが送られた。
「Reライフ読者賞」の『家族食堂』は、被災した料理店が子ども食堂での交流を通して再生していく作品となっている。
最優秀賞は文芸社からの書籍化が内定している。また、Reライフ読者賞はReライフプロジェクトのサイト「Reライフ.net」で連載予定。
第4回も内館牧子さんが特別選考委員に
また、第4回の実施も決定しました。特別選考委員に引き続き作家の内館牧子さんが務める。6月5日から「Reライフプロジェクト」の特設ページまたは文芸社特設サイトから受け付けを開始する予定。